講演会の概要:
本報告で楊氏は、外国人住民の多住/集住地域にて行われた共創的な芸術実践を複数取り上げて、それぞれの地域が対峙している多文化共生の課題を比較しつつ、個々の取り組みが外国人住民の社会的包摂にいかに働きかけうるかについて論じる。そして、事例紹介を通じて、with/postコロナの時代において人々が能動的に関わり合う「共創」の経験が、いかにパラレルな共生から一歩進んで多元的な価値を尊重する社会の構築に寄与するのかについて論じる。こうした報告を通して、アート/芸術実践がいかに外国人住民の社会的包摂に関わってきたのか/貢献しうるのかについて理解を深めることができると期待できる。