【趣旨】
ここ数年、心理学の研究結果が再現できないという問題が活発に議論されるようになりましたが、基礎心理学もまさにその渦中にある領域の一つです。基礎心理学者はいま、自分たちの未来をその手で選び取らなければなりません。今回の講演会では、個人が行う研究実践とその教育における改革、ベイズ統計学によるデータ解析における改革、事前登録(プレレジストレーション)などを含めた学術出版における改革といった、3つのレベルの各話題に関するエキスパートである3名の演者をお招きしご講演頂きます。再現可能性問題を皮切りとして、この機に基礎心理学の限界を突破して前進することを目指し、そのための具体的な道を切り拓くヒントを提供します。