医療が高度化し、自然科学と人文社会科学それぞれの専門性が細分化した現在、異なる領域の専門家同士が互いに深く理解しあうことは容易ではありません。この分断を乗り越える目的で、今回は内科医・医学史家として領域を超え世界的に活躍され、病と薬の歴史研究を先導されてきたジェレミー・グリーン先生と、インドの糖尿病研究でNew Millennium Book Award(アメリカ医療人類学会)を受賞されたハリス・ソロモン先生をお迎えし、「The Edges of the Clinic」について議論します。日本の現役の医師と社会科学者とともに小児医療、老年医療、精神医療、災害医療、救急医療、遠隔医療等、臨床現場の異なる局面に焦点を当てることで、医療と人文社会科学をつなぐアプローチの探究を試みたいと思います。医療従事者、医学領域や人文社会科学領域の研究者・教育者・学生さんのほか、この領域の架橋に興味のある方々のご参加を広く歓迎いたします。事前登録不要・参加費無料ですので、奮ってご参加ください。
企画・運営・司会:北中淳子・三原さやか