<概要>
公共的意思決定が必要とされる場面、例えば基本計画策定などおいて、どれだけよい施策が計画されても、多くの人々に共有され、実践に繋がらなければ絵に描いた餅になってしまう。そこで、共通目標を持って取り組めるよう話し合いのプロセスが不可欠となるが、関心の程度や価値や利害が異なる場合には特に容易には共通目標の共有化はできない。本研究は、どのような話し合いの場をデザインすれば、より異なる価値を乗り越え、共通の目標の取り組みを促進しやすくなるのかについて、実験、調査、そして現場での実践を通じて明らかにすることを目的とする。本プログラムは、北海道を舞台に環境政策の現場に係る主体との協働実践を通じて、研究成果の還元も同時並行で進めている。さらに、本プログラムは、社会心理学、経済学、社会学等社会科学の学際研究推進のプラットフォームとしても機能している。本公演ではその中間成果報告を行う。